加齢黄斑変性の発症年齢について

加齢黄斑変性、Agerelated-Macular-Degeneration、略してAMD。
自分が眼科医になった頃は、老人性円盤状黄斑変性症・SDMD(Senile-Disciform-Macular-Degeneration)と言ってました。senileは、「老人性」です。その後加齢黄斑変性の症例を見るにつれ、まず60歳以降の疾患だなと、ずっと思ってました。しかし、自分の家族の旦那さんが検診か何かでそう言われたとかで、当人の眼底写真を見せてもらいましたが、前駆病変のドルゼーンらしきものはたしかにある。年齢はまだ50歳代です。
改めて調べてみますと、若くて50歳代からあると有り、えッっと思いました。最初の、老人性というイメージが強すぎて、50歳代はないだろうと。
「加齢・Agerelated」という表現は、微妙です。自分は、老人性という言い方が一部差別的なのでちょっとお茶を濁した言い方にしたものだと思ってましたが、先日過去に30代後半で加齢黄斑変性でレーザー治療をしたという方が来院されました。加齢ならまだ表現は微妙ですが、もし30代で「老人性」と言われたらどうでしょうか?