プール熱はプールではうつらない?

そろそろ夏も終わりですが、子供がなりやすり3大夏風邪が手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱 (プール熱) との事です。いずれもウィルス性で、咽頭結膜熱 (英語の略語でPCF) は目にも来ますので眼科と関連があります。
プールの水を介して感染するので別名プール熱と一般に言われてますが、ある記載で現在の管理されたプールではまずうつらないとあり、やっぱりなと。前の日あるいは当日にプールに入ったで来院される子供の結膜炎で、(アデノ)ウィルス性と思われた例ってほとんど見た事ありません。ほとんどは抗菌点眼で数日で治る細菌性か、あるいは感染症ではないアレルギー性。親御さんとしたら、プールでうつったと当然考えますよね。
この、「管理された」とは何かと言いますと、消毒薬の残留塩素濃度が0.4mg/L以上 (1.0mg/L以下) だそうです。色々な公的なホームページにありますように (例:福島県食品衛生課) 0.4mg/Lでアデノウィルスが不活化されるので、これがちゃんと保たれていればまずうつらない事になります。
それでは家庭用とか保育園とかのちゃんと管理されてないであろうプールはどうでしょうか?水道水にも塩素が含まれてますが、元がやや濃度低め(0.1~0.4mg/L・東京都水道局)なのと、日光にあたると減る、汚れると減るで塩素を足さないと有効な濃度がたもたれなくなりますので当然アデノウィルス感染の可能性がありますね。もっとも、学校や市営プールとかと違ってこちらは入る人数が限られてますので、該当する症状の子供さんに気をつけていればそれほど心配ない気もします。