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糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

糖尿病による目の障害

糖尿病の三大合併症の一つで、腎症・神経障害と並んで挙げられる病気です。
働き盛りの年代を襲う糖尿病網膜症は中途失明が多く、大変やっかいな物です。罹病期間が長いほど発症率も高く、血糖コントロール不良の状態が長期(5年から10年ぐらい)にわたると、多くの場合網膜をはじめ目の組織にさまざまな障害が起こってきます。
目に特に異常が感じられない場合でも、半年から1年ごとに眼科を受診することをお勧めします。
糖尿病や高血圧など、体の病気にともなって目に変化が現れることがあるため、内科での検査値も参照しながらの経過観察が必要です。

視覚障害の原因 糖尿病網膜剥離19.0% 緑内障20.7% 網膜色素変性13.7% 黄斑変性症9.1% 高度近視7.8% その他29.7% 厚生労働省

病期によって分けられる糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は「単純」「増殖前」「増殖」の病期に分けられ、時期によってそれぞれ治療法が変わります。また、視力低下を引き起こす「糖尿病黄斑浮腫」はすべての時期で起こる可能性があります。

単純糖尿病網膜症

所見としては、小さな網膜出血や白斑が見られますが、自覚症状はまずありません。
治療の必要はないのですが、定期的な経過観察が必要です。3〜6ヶ月に1回程度受診しましょう。

増殖前糖尿病網膜症

「増殖前」とは、新生血管という悪い血管が生える手前という意味です。所見としては、網膜出血に加えて、網膜における血液の流れが悪化している所見である「白斑」が多発してきます。視力が低下しないことも多く、自覚症状がない場合があります。
放置すると増殖網膜症に進行しやすいため、血流不足になった部分の網膜にレーザー治療を行う必要があります。1〜3ヶ月に1回程度の受診を要します。

増殖糖尿病網膜症

「増殖」とは、新生血管という悪い血管が生えているという意味です。眼内に広く出血する硝子体出血や、生えた血管が増殖した増殖膜ができてそれによる牽引性網膜剥離・血管新生緑内障など、さまざまな難治性の病変が引き起こされます。 治療としては、レーザー治療はもちろん必要ですが、進行を阻止できない場合は硝子体手術が必要になります。

糖尿病黄斑浮腫

網膜の中心の視力に関して重要な部分である黄斑部に、血液成分が染み出て「むくみ」が生じた状態です。黄斑部にむくみが出てくると、視力の低下と歪みが生じることがあります。 レーザー治療・注射による薬物治療・硝子体手術などがありますが、軽症例を除いては完全に元の良好な視力まで改善させることは困難です。