診断書の内容

関取の暴行事件がここ毎日のように世間を賑わしていますが、最初の報道には医師の診断書の文面が「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」とありました。しかし、書いた医師によりますと骨折と髄液漏が疑いと。普通こういう風に書いたらどう考えても疑いは最後の髄液漏だけ、ですよね。
最初は診断書が変ではと思いましたがしかし、実際の診断書の映像を見ますと「(1)脳振とう(2)左前頭部裂傷(3)右外耳道炎(4)右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」と数字で分けて書いてあります。これですと、(4)の骨折と髄液漏はどっちも疑いとも取れますので、それほど変ではないと思います。医師の話しによりますと、重傷であるように報道されていることに驚いているという事なので、おそらくそういう意味なのでしょう。より正確には骨折の後ろにも疑いを入れるか、あるいは(4)右中頭蓋底骨折の疑い(5)髄液漏の疑い、とした方が良かったと思います。
どう考えてもこの中で1番重症なのは頭蓋底骨折(と髄液漏)ですから、これが確定診断か疑いなのかで重症度はかなり違ってくるはずです。数字で分けられているのに、なぜ省いて書いてしまったのか?最初の報道は間違ってはいないですけど、正確ではないですね。
そもそも、頭蓋底骨折と髄液漏といった重症の病態を「疑い」と書くこと自体どうなのかという疑問もあるようですので、今後の事態の推移を見守りたいと思います。