粘弾性物質

いわゆるヒアルロン酸です。白内障手術時の必須薬剤で、自分が眼科医になった頃すでにありました。記憶が定かではありませんが、当時は0.4ccで2万円とかではなかったかと思います。某鳥類の体のある部分から抽出する、いわゆる天然素材だったのが、いつしか微生物を使ったバイオ技術により大量に出来るようになり価格が下がり、化粧品や美容外科等にも広く普及するようになったようです。

眼科手術では基本的に術中の空間保持に使用し、手術終了時には抜いてしまいますが、美容外科ではどうでしょうか?歯科の先生から、シワ取りに使用しているヒアルロン酸が「非動物性」との記載があったと聞きしました。 非天然成分、つまり人工ですよね。

天然成分だと、鳥インフルエンザとか抗原性の問題もあると思いますが、バイオ技術の人工物はそれでは安全なのか?と。ネットの某サイトを見ますと、天然物の方が安全のような書き方でした。

眼科領域ですと先ほど書きましたように、手術では基本的に抜いてしまう性質なのと、点眼薬ではかなり薄めた物ですのでさほど問題無い物と思われますが、体内に残す物ですとはたしてどうなんだろうかと、思いました。